街づくりと市民の共同
地域おこしの在り方
地域おこしへの高まりを受け、小さな街に注目が集まっています。小さな街とは、商店(小売店)、元々地域に古くからあった街並み、公園なども含めたエリアを指します。このような街が高齢化や都市型の生活様式への移行などでどんどん衰退し、空き家が増え、商店は店を閉めざるを得ない状況へと追い込まれていきました。「そんな街にどのように活気を取り戻すか?」を争点に、全国津々浦々で地域おこしの試みが行われています。具体的には、地域の産業との連携や空き家・空き店舗の活用、地域の茶の間などの集いの場所の立ち上げなどが挙げられます。地域おこしに必要な核となる人物、地元の住民で関わりたい人、Iターン、Uターンなども活用して街づくりに知識や経験のある人を集めつつ、地域おこしを進めています。
高松市の丸亀商店街の事例
高松丸亀商店街は約400年の歴史を持つ全長2.7kmの大きな商店街です。かつてこの商店街を中心に街が栄えてきましたが、バブルの崩壊や大型商業施設の参入で居住者が減少、次第に商店街も活気を失っていきました。しかし、丸亀商店街はここから再生を図ったのです。約15年の歳月をかけて街の在り方を変えていきました。商店街の中に医療、福祉を併設することで、高齢の居住者を取り戻したのです。今では1000人を超す人々がこの商店街に住んでおり、街全体の景気も回復傾向にあります。